多人数アイドルが人気の理由は?多人数のメリット、韓国アイドルとの比較も


近年多く見る「多人数アイドル」、その人気は日本だけにとどまりません。

単独、あるいは少数ではなく、なぜ大人数構成が受けたのでしょうか。

多人数アイドルが人気な理由、メリットやデメリットなども考察します。

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多人数アイドルが人気な理由はズバリ…!

What(何が)
多人数アイドルには

When(いつ)
現代の

How(どのような)
多様化した

Why(なぜ)
価値観やニーズに合い、制作側にもメリットが多いため

人気が高まりブームになったと考えられます。

時代に適合した多人数アイドル。制作側とファン双方にメリットが多い?


多人数アイドルには、制作側・消費側の双方に様々なメリットがあります。

制作側には、多様化するファンのニーズに応えやすく、プロモーション活動や育成効率などの面で好都合。

消費側であるファンにとっては、求めるアイドル像や好みにおける選択肢の増加、大勢の中から唯一の“推し”を応援する満足感や充実感などのプラス要素があるのです。

需要と供給が合致し、多様化という現代的価値観との相性も良かったことが、これだけの人気に繋がった主な理由でしょう。

いつから存在した?主な多人数アイドルの歴史

日本で多人数アイドルが出現したのは、1985年結成の「おニャン子クラブ」が先駆けでしょう。

TV番組から生まれた、素人の女子高生らを中心とするグループです。

1990年代に登場したのが「モーニング娘。」。

キャッチーな歌詞とノリの良いサウンド、振り付け込みで楽しめる曲が豊富でした。

さらに人数を増やしたのが、現代アイドルのトップ「AKB48」でしょう。

“会いに行けるアイドル”をモットーに、ライブ活動から徐々に人気を押し上げていったこのグループ。

現在は姉妹グループに「HKT48」や「NMB48」らが存在するほか、公式ライバル「乃木坂46」、その派生である「欅坂46」など、同系統の多人数アイドルが生まれています。

おニャン子クラブとAKB48グループを手がけたのは、放送作家や作詞家として有名な秋元康氏です。

昔はアイドルといえば1人、もしくは少人数


一昔前のアイドルを想像してみましょう。

女性でいえば松田聖子、山口百恵、中森明菜……男性は近藤真彦、郷ひろみ、田原俊彦など様々な有名人が思い浮かびます。

この頃のアイドルはソロで活動する人が多く、高嶺の花や孤高の存在という印象ですね。

ピンクレディやキャンディーズ、シブがき隊といった複数人構成もあったものの、大人数とまではいかない規模。

いわば“少数精鋭”なアイドルが当たり前だった時代、と表現できます。

多人数アイドルのメリット

メンバーの数が多いアイドルには、どのようなメリットがあるのでしょうか。

多人数アイドルが主流になった、その理由を探っていきましょう。

・ 音楽以外のプロモーション幅が広がる

昨今のアイドルは、歌って踊る以外のことも求められます。

1人だとその対応には限界がありますが、複数人いることで各方面へのプロモーションが容易に。

バラエティやドラマ、舞台のほか、SNS上での発信もそうです。

人数の多さを活かして多角的に存在アピールができ、新規ファン獲得の窓口増加の役目も担っています。

・ファンの選択肢が広がる

グループ全体として好きなことは前提ですが、ファンがその中の1人を特別視するのも特徴と言えます。

AKB48の総選挙などを見ても、その傾向は明らか。

グループの人数が増えれば、必然的にファンが選ぶお気に入りの選択肢も増えるということです。

お気に入りメンバーは“推し”と呼ばれ、今やアイドル関係以外にも使える汎用ワードとなっています。

多人数の中でいかに推しが頑張っているか、輝いているかを発見するのも、楽しみの1つになっているのではないでしょうか。

・人材発掘や育成のコスト削減、効率化


1人1人優れた人材を探し出し、育て上げ、宣伝や売り出しへ……ざっと考えても、アイドル1人あたりにかかるコストは相当な額です。

多人数アイドル作りの要となるメンバー選定、その多くは一斉オーディションで一度に多数の人材を集める手法でしょう。

さらにダンスレッスンや宣伝も複数人まとめて行うことで、1人あたりのコストが下がると予想。

1人に集中して失敗するリスクを鑑みれば、大勢の中で誰か1人でも人気に火がつけば良い、という見方もできます。

・ 持続型、成長型アイドルとしての優位性

昔のアイドルグループといえば、年齢や私情をきっかけに「解散」となるケースが多かったものです。

少数精鋭ゆえ誰か1人でも欠けると存続が困難、メンバーあってのグループという概念が強かったのでしょう。

対して昨今の多人数アイドルは、グループあってのメンバー、という図式に変わっているように見えます。

誰かの脱退は「卒業」として前向きに捉え、新メンバーの再加入も当たり前です。

その変化の過程も、ファンにとっては大切なイベント。

グループありきで運営することで、中長期的に持続、成長していけるアイドルが成り立つのではないでしょうか。

運営側としても、いきなり解散してゼロになるリスクが低く、安定した人気を維持させやすいビジネスモデルといえます。

・パフォーマンス規模の上昇

大人数ならではの大規模なパフォーマンスも醍醐味の1つ。

一体感のあるダンスや歌は、人数が多いからこその迫力です。

数で圧倒するパワフルな演出、単独では難しい多人数ならではの魅力と言えます。

ネットが普及している時代だからこそ、リアルでしか見られない生でのパフォーマンスを見る価値は高まっているでしょう。

多人数アイドルのデメリット


表があれば裏もあるのが物事の常。

魅力的に思える多人数アイドル、そのデメリットを独自に考察します。

・メンバーの管理にほころびが出やすい

人数が増えるほど、1人1人に目が行き届かなくなる問題点があります。

心身の健康への配慮、適切な素行管理ができていなければ、グループの統率に悪影響。

1人の問題が、グループ全体のマイナスイメージにも繋がることもあるのです。

少人数なら話し合いや連携が密に取れる場合でも、大所帯では時間がかかる、限られた場面でしか意思疎通ができないこともあるでしょう。

多人数グループほど、メンバーへの細やかなケアが必要に思います。

・格差や個人の埋没化

大人数になればなるほど、点ではなく面でグループが見られるようになります。

圧倒的存在感のある逸材でなければ、個人の存在はグループに埋もれやすくなるのです。

大勢の中で光る子もいれば、そうでない子もいる、むしろそうでない側の方が多いはず。

メンバー感格差の引き金にもなり、そこから生じる不和も無視できません。

それが大人数アイドルの世界であるとも言えますが、ファンに不安や不快感を持たせるような亀裂はあってはならないでしょう。

今、多人数アイドルが受けているのはなぜ?


現代は多様化の時代であり、アイドルにもそれが求められているように感じます。

容姿端麗で歌も踊りもできる……今まで当然だったアイドルの条件だけでは、評価されにくくなりました。

多様化するファンのニーズに応えるには、選択肢を広げた多人数アイドルという形がマッチングしたのでしょう。

先述のように「グループあってのメンバー」という観点から、この子がいないと絶対に成り立たない!というような立ち位置の人材はいないはず。

それどころか、個人を切り取ると良くも悪くも普遍的と言えます。

たった1つでも輝くダイヤモンドが美しいのは周知の事実ですが、あまりにも眩しく、現実味がないのです。

不完全なままでも手を取り合えば何かができる、認めてもらえる。

個人の生き方にも反映できるような身近さ、親近感がある点も、多人数アイドル人気の理由ではないでしょうか。

・推し文化も影響?

昨今の“推し”という概念も、多人数アイドル人気を押し上げる要因になっているのでは。

自分のお気に入りメンバーを応援することを指す言葉です。

大勢の中からお気に入りに出会える喜び、特別なメンバーを応援できる充実感や満足感。

推しにこだわる価値観が浸透し、多人数アイドルと共に受け入れられているのでしょう。

大人数グループのメリット/デメリットは? – Real Sound|リアルサウンド(参照2020.5.20)
おニャン子クラブ – TOWER RECORDS ONLINE(参照2020.5.20)
AKB48公式サイト|秋元康プロフィール(参照2020.5.20)

K-POPも大人数!?韓国のアイドル事情や日本との比較


今や国内アイドルに匹敵する人気を持った、韓国アイドル。

昨今の韓国アイドル事情や、日本との違いを調査してみました。

韓国アイドルの人数も増加中?

韓国のアイドルも日本同様に、多人数化が進んでいると言われています。

中でも先駆け的な存在が「SUPER JUNIOR」。

現在は若干人数が減っていますが、2005年のデビュー当時は12人組という大所帯。

他にも「SEVENTEEN」、「宇宙少女」、日本人メンバーもいる「IZONE」など、10人以上でデビューしたグループが多く存在するのです。

多人数グループの利点は、海外でも共通なのかもしれませんね。

日本と韓国のアイドルの違い


韓国のアイドルを見ていると、日本とは違う雰囲気なことがわかりますよね。

なぜ同じアイドルでもあれだけの違いが生まれるのか、デビューの仕組みや求められるアイドル像などから考察していきます。

・韓国のアイドルは「完璧な憧れの象徴」

韓国のアイドル界では、デビュー前の候補生に歌やダンスの訓練をする育成システムが浸透しています。

さらに前提として、高水準の容姿が求められるのも特徴です。

絶対的な美貌とスタイル、そこに外からの育成を加えて、いわゆる「完璧なアイドル」を作り上げていくのが韓国流と言えます。

韓国のアイドルサバイバル番組「プロデュース101」に、日本からAKB48のメンバーが出場した時、その差が浮き彫りになりました。

徹底した教育を受けている韓国のアイドル候補生たち、その歌やダンスはどれも高レベル。

対してAKB48に所属しているメンバーたちは、多くの女子が厳しい評価を叩きつけられる結果に。

韓国では、外見もパフォーマンスも高水準で、誰もが憧れる存在こそがアイドルなのです。

・日本のアイドルは「応援したくなる親近感がポイント」


対して日本のアイドルは、もちろん可愛い・カッコいい人材が多いものの、モデルのような体型の人ばかりではありません。

どこから見てもパーフェクトというより、所々個性があってそれが魅力的、という表現がしっくりきます。

上述した番組内での評価のように、歌やダンスはお世辞にも「これぞプロ!」と絶賛できるグループばかりか疑問です。

しかし、デビューから時が経つと徐々に練度が高まり、上手になってきたなぁと感じることも。

最初から完全無欠なアイドルよりも、ファンの応援や後押しによって成長が見られる、そんな「親しみやすいアイドル」が多いように思います。

自分たちがアイドル育成に一役買っている、それを実感できる点も、ファン自身の楽しみに繋がっているのでしょうね。

日韓アイドルの差、くっきり 「PRODUCE48」:朝日新聞GLOBE+(参照2020.5.20)
「TWICEになりたい」 日本のアイドルの卵たちが、韓国デビューを選ぶ理由 – 記事 – NHK クローズアップ現代+(参照2020.5.20)
AKB48と韓国アイドルの共演で韓国ネットが感じた日韓のレベルの差=「韓国の子たちがかわいそう」「韓流の海外での人気の理由が分かった」 (2017年11月30日) – エキサイトニュース(参照2020.5.20)
番組紹介 | PRODUCE 101 JAPAN OFFICIAL SITE(参照2020.5.20)
今じゃ「10人構成」は当たり前!?多人組韓国アイドルグループ特集♥ – 韓国トレンド情報・韓国まとめ JOAH-ジョア-(参照2020.5.20)
日韓オーディション番組が人気急上昇中のワケ | 今見るべきネット配信番組 | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準(参照2020.5.20)
SUPER JUNIOR(スーパージュニア)メンバー人気順ランキングを発表!メンバープロフィールも! | トレタメ : “共感”するエンタメ情報サイト(参照2020.5.20)
【日本は〝未熟〟なアイドルが売れ、韓国では〝完璧〟なアイドルが求められる】 | BEST T!MESコラム(参照2020.5.20)
『PRODUCE 48』で露呈した、日韓アイドルの決定的な違い(松谷 創一郎) | 現代ビジネス | 講談社(1/6)(参照2020.5.20)

多人数アイドルの人気は多様化する現代ニーズに応えた結果!?


多人数アイドルがここまで普及したのは、時代のニーズに合ったビジネスモデルだったことが一因でしょう。

様々な人材を集めることで訴求先を広げ、あらゆるファンの“推し”を確保することに成功。

育成面でも効率的なケースがあるなど、売り出す側のメリットも大きいと考えられるのです。

様々な人材が集結した多人数アイドル、歌って踊る以外の活動も幅広く散見されます。

多様化の現代だからこそ、受け入れられている形ではないでしょうか。

出典
大人数グループ歌手、目立ってるね|働き方・学び方|NIKKEI STYLE(参照2020.5.20)
アイドル特集~アイドルの歴史~ | asianbeat(参照2020.5.20)
「アイドルの作られ方」が激変した根本理由 | GALAC | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準(参照2020.5.20)
平山朝治(2018)「〈論説〉アイドル150年 : アイドル・ブームと長期波動」(参照2020.5.20)
PDF
箕輪 雅美(2013)「モーニング娘。とAKB48のビジネスシステム : その生成プロセスと新奇性・競争優位性」(参照2020.5.20)PDF