昔の人はいつからどうやってスキンケアをしていた?昔と違う現代人の肌事情も

女性だけでなく、男性もスキンケアに気をつかう時代。

美容法やコスメを用いたスキンケアは、いつから存在するのでしょうか。

気になる昔の人のスキンケア事情に迫ります。

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スキンケアはいつからどう行われていた?真相はズバリ…!

When(いつ)
 江戸時代には

Who(誰が)
 庶民達の間で

What(何を)
 自然由来の美容アイテムを

How(どのように)
 洗顔料や化粧水のように使用するスキンケアが

一般的に浸透していたようです。

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スキンケアが一般化したのは江戸時代?自然由来のコスメが使われていた


スキンケアが一般的になったのは、江戸時代頃からと言われています。

庶民の間でケアが広まった時代で、今でいう化粧水や洗顔料もありました。

これらは主に自然由来のアイテムで、メイクにも使用していたそう。

より原始的なスキンケアになると、弥生時代や縄文時代にはすでに存在していたと考えらます。

スキンケアが始まったのはいつ頃から?

汚れを落とし肌を保護する基本形から、美を追求するお手入れまで。

様々あるスキンケアは、いつ頃からどのように行われてきたのでしょうか。

・初期のスキンケアは太古の昔からあった?

洗顔など原始的なスキンケアは、飛鳥・奈良時代以前に始まっていたと推測されます。

川の水で顔や体を洗ったり、獣の油を塗布して暑さや寒さをしのいだという説も。

見た目よりも、気持ち良さや効能を重視したものだったでしょう。

・美意識の芽生えや日本独自の文化が誕生


古代の日本では、肌に色をつけることは魔除けや儀式的な意味がありました。

美意識が生まれると、肌への色付けは形式的なものよりも見た目を重視したものへ変化。

肌を白く見せるスキンケアやメイクが好まれるようになった頃です。

日本独自の化粧文化が生まれたのは、平安時代以降だと言われています。

・ 欧米文化とともに近代的なスキンケアへ

明治時代になると、スキンケアだけでなくファッションにも欧米文化が取り入れられます。

洋風のメイクやコーディネートを楽しむ人が増えたのもこの時期でしょう。

現代的なスキンケアの礎が築かれた時代で、洋風ながらも日本人に合うようなケアやメイクが作られていきました。

江戸時代のスキンケアの主な方法

スキンケアが大衆的になった江戸時代には、ヘチマ水などの化粧水、美白効果のあるウグイスの糞を用いた洗顔方法がありました。

手に入りやすい米ぬかも代表的なアイテムで、メイク前や入浴時にも活用していたのです。

豚の蹄を米のとぎ汁で煮詰め、それを顔に塗りコラーゲンパックの要領で使っていたという話も。

自然界にある様々なものを美容に取り入れていたのですね。

代表的な昔のスキンケアアイテム

スキンケアの主な方法でもあげた、昔のスキンケアアイテム3つをご紹介します。

・ 米ぬか

米ぬかにはビタミンEやγオリザノールなどの抗酸化成分が含まれています。

抗酸化成分は老化予防に効果的な成分で、若々しい肌作りに役立つのです。

袋に入れて“ぬか袋”を作り、それを肌に滑らせて使っていました。

・ ウグイスの糞


洗顔料として用いられていたウグイスの糞には、リゾチームという成分が豊富です。

リゾチームはお肌の柔軟化や美白作用が期待できる成分。

ぬかや豆の粉などと混ぜて使用します。

・ ヘチマ水

ヘチマの葉や根から採取した汁を化粧水として使っていたのがヘチマ水。

保湿以外にも、お肌を滑らかにするなどの美容パワーを秘めています。

現在もオーガニックコスメの成分として有名ですね。

ヘアケアは行っていたの?


今でこそ毎日のように行うシャンプーですが、江戸時代は月に1〜2回ほどの習慣でした。

シャンプーの代わりに、布海苔やうどん粉をお湯に溶いて使っていたのだとか。

油分を多めに塗って艶を出すなど、スタイリングにも気をつかっていたのですよ。

スキンケアの歴史を知ろう!|ビューティー&ヘルスケア特集|FUJIFILM ビューティー&ヘルスケア Online(参照2019.6.14)
ポーラ文化研究所|新・日本のやさしい化粧文化史 第17回(参照2019.6.14)
米ぬかの油分で潤いを|お米マイスター 全国ネットワーク(参照2019.6.14)
| 日本オーガニックコスメ協会(参照2019.6.14)
洗わないのがフツー!? 昔の人の髪のお手入れ方法って? | 進路のミカタニュース(参照2019.6.14)

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昔とどう違う?現代事情とスキンケアの変化


昔よりも美容アイテムが増え、スキンケアの方法も多様化した現代。

スキンケアの変化やその理由を時代の移り変わりから考察します。

昔よりも紫外線対策が重要に

日本で紫外線測定を開始した1990年以降、紫外線量は増加傾向にあります。

紫外線を遮っていた汚染物質がなくなったことなどが主な原因です。

以前は太陽の光を浴びるのは健康的というイメージもありましたが、最近は浴びすぎることへのリスクが認識されるようになりました。

少なくとも、30年前よりも今の方が紫外線の影響が懸念されます。

現代スキンケアの基本として、紫外線対策は欠かせない項目と言えるでしょう。

食の豊かさと同時にバランスの偏りも肌に影響


健康長寿に良いと言われてきた日本食。

特に1975年頃の日本食は、栄養バランスに優れた理想的な食事とされます。

この時期には欧米から肉食文化が渡り、和食に不足しがちだったタンパク質の補給が可能に。

しかし現代はさらなる欧米化によって、ジャンクフードや甘いお菓子など油分や糖分過多が問題視されます。

偏った食生活は肌荒れや老化の要因となり、健康を害する恐れも。

食事さえ完璧にすれば美肌になるとは言えませんが、体を作るものである限り肌への影響は避けられません。

何でも好きなものを食べられる時代だからこそ、肌や体に何が良いのかを考える必要があります。

ストレスへの対策もスキンケアの一環

昔の人にもストレスはあったと考えられますが、現代にはより多様なストレスが増えたように感じます。

例えばテレビやスマホから受ける光や音の刺激は、美肌に欠かせない良質な睡眠を妨げる恐れがあるのです。

車や工場の排気ガスなども、肌トラブルのリスクを高める要素。

精神的なもので言えば、SNSでの誹謗中傷などコミュニケーションが豊かになった故に増大したストレスもあるでしょう。

心のストレスは血流の悪化や代謝の乱れにつながり、肌にもマイナスの影響となる危険性が。

ストレスをうまく発散させることは、現代に必須のスキンケアかもしれません。

大切なのは肌との相性


時代が違っても、最終的に「自分の肌に合ったスキンケアを行う」のが最も重要です。

自分で使って使用感を確認したり、変化を感じる。

失敗や成功も含め、実体験こそが自分だけの美容法を作る糧になります。

年齢や環境などタイミングによっても合うものは違うので、お肌の様子を見ながらスキンケアを追求していきたいですね。

紫外線のことを知ろう | バランスディフェンス nesno(参照2019.6.14)
環境省(2008)「紫外線環境保護マニュアル2008」(参照2019.6.14)PDF
今昔、紫外線!!ビタミンCとお肌のおはなし | ブロンソン・ジャパン株式会社(参照2019.6.14)
食生活|ライフスタイル|敏感肌乾燥肌アドバイス|第一三共ヘルスケア(参照2019.6.14)
キレイなお肌が作られる食事は「和食」?-お肌トラブル解決の新刊発売 | 1万年堂ライフ(参照2019.6.14)

江戸時代に大衆化した自然派スキンケア。今は昔と異なる事情も含めケアが必要


原始的なスキンケアは太古の昔からあったようですが、化粧水や洗顔料を用いたお手入れは江戸時代に大衆化した説が有力です。

今は昔にはなかった事情もあるため、現代に適応したスキンケアを行う必要があります。

一番大切なのは、あなたの肌に合っているか。

人気やブランドだけで判断せず、肌との相性を考えたスキンケアを探求してください。

出典
ポーラ文化研究所|新・日本のやさしい化粧文化史 第1回(参照2019.6.14)
【 昔の美容法は科学的に正解だった 】 江戸時代のコラーゲンパック、原料はまさかの… | 歴人マガジン(参照2019.6.14)
美肌はいつの時代も女性の憧れ。スキンケアの歴史を解説!(参照2019.6.14)
日本人って、どんな風にお化粧してきたの? – おしえて!おそらさん:読んで美に効く基礎知識(参照2019.6.14)