犬と猫の「寿命の違い」は?平均寿命や違いの理由、健康維持のポイント


ペットにいつまでも元気でいてほしいのは、すべての飼い主の想い。

今回は、ペット代表とも言える犬と猫の「寿命」について深掘りしていきます。

両者の平均寿命のほか、健康寿命をのばすために大切なこともまとめました。

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犬と猫、寿命の違いはズバリ…!

Which(どちらが)
 犬は

Why(なぜ)
 集団生活の習性や、交配種の多さから
 
How(どのような)
 感染症や健康障害のリスクが

猫より高いと言われています。

Which(どちらが)
 猫は

Why(なぜ)
 単独生活の習性や室内飼いの多さから

How(どのような)
 感染症など寿命に関わるリスクが低く

犬より若干長生きしやすいと言われています。

犬より猫は長生きしやすい?種類差や個体差もあり


犬と猫では、猫の方がやや平均寿命が長い傾向にあります。

犬に比べて室内飼いが多く、感染症や事故のリスクが少ないことが理由です。

品種改良を目的とした交配数も、健康障害に関係すると言われる要素。

犬の方が交配が多く、猫の方が少ないことも、寿命の差に関わっていると推測できるでしょう。

種類によって平均寿命に違いが出るほか、個体差もあります。

犬の平均寿命:小型犬の方が長生き?

一般社団法人ペットフード協会の「全国犬猫飼育実態調査」によると、2019年の犬の平均寿命は14.44歳。

犬の14歳を人間に換算すると、70歳台前半から後半くらいになります。

様々いる犬種の中でも、超小型に属する種類の寿命が長い傾向です。

体の小さな犬の方が長生きしやすいのは、がんの発症率や老化スピードに理由があるという説があります。

猫の平均寿命:室内飼いに長寿が目立つ


同じ調査による2019年の猫の平均寿命は、15.03歳です。

犬よりも0.59歳長生きしやすいという結果に。

中でも「外に出ない」猫の寿命が長い傾向にありました。

一般的に猫は積極的な散歩が不要で、室内だけで飼うケースも珍しくありません。

屋外で事故に遭ったり、病気に感染するリスクが低いと考えられます。

犬と猫の寿命に差がある理由

犬と猫では寿命に若干の差があり、猫の方が平均寿命が長いことがわかりました。

なぜ犬と猫で寿命に差が生じるのか、主な理由を考察していきましょう。

・犬は感染症にかかりやすい?


犬は集団生活をする生き物であるため、犬同士の関わり合いに積極的です。

その分感染症にかかりやすく、病気によって寿命が縮みやすいことが考えられます。

一方の猫は、単独生活を好む動物。

他者との接触が少ない分、感染症のリスクが低下するのでしょう。

・犬は交配による健康障害が多い?

人間によって、様々な品種改良が重ねられてきた犬。

犬種は約300種類にものぼり、数十種と言われる猫に比べれば圧倒的な数です。

実は交配に起因する健康障害も、寿命を短くする要素だという見方があります。

・ 大型種が多いのも一因?

犬は種類によって体格が大きく異なります。

先述の通り、犬の中でも特に長寿な傾向にあるのは超小型犬です。

体の大きな犬の寿命が短いのは、老化の進行が早いことなどが一因。

大型種の多い犬の方が、平均すると寿命が短くなってしまうのです。

・猫は病気やトラブルの危険性が低い?


単独行動をする習性から、感染症にかかりにくいと考えられる猫。

交配数や室内飼いの多さなども、長寿に関係していると推測できます。

猫の生活環境は、犬よりも比較的健康を害する恐れが少ないのかもしれません。

昔よりも犬と猫の寿命はのびている

人間同様、犬と猫の平均寿命は昔よりも長くなってきています。

理由は飼い主の意識向上により、ペットの生活水準が上がったこと。

フードの改良や、医療技術の促進なども挙げられるでしょう。

特にペットブームとも言われる昨今、犬や猫にたくさんの愛情を注ぐ飼い主が増えているように感じられます。

それが健康への配慮にもつながり、犬と猫の平均寿命が長くなったと推測できますね。

犬と猫の寿命長いのはどっち?(参照2020.8.17)
猫が犬より長生きな理由。 (2015年12月17日) – エキサイトニュース(参照2020.8.17)
小型犬が大型犬より長生きする理由 米ゲノム専門家が解説 | Forbes JAPAN(フォーブス ジャパン)(参照2020.8.17)
犬猫年齢換算表 | なかむら動物病院(参照2020.8.17)
犬猫の年齢換算 | Q&A | 京都中央動物病院(参照2020.8.17)
大型犬が小型犬より短命な理由とは?寿命や人換算年齢について解説!|いぬのきもちWEB MAGAZINE(参照2020.8.17)
asahi.com: どうして犬の品種はあんなに多いの? – ののちゃんのDO科学(参照2020.8.17)
猫が犬より品種が少ない理由(参照2020.8.17)

ペットの健康寿命をのばすためにできること


ただ長生きするだけでなく、いかに健康な長寿であるかはとても大切です。

元気でかわいいペットと長く過ごすために、飼い主が気をつけておくべきポイントをまとめました。

適切な食事や運動の管理

重要な栄養源となる食事、その管理はペットの健康に直結します。

犬は出された食事をお腹いっぱい食べる習性があるため、1日に必要な量を数回に分けて与えましょう。

小分けに食事をする傾向にある猫は、置き餌をして小まめに取り替えるなど、衛生状態にも気を配ってください。

犬にとって外での運動は、本能的に欲するもの。

肥満予防はもちろん、ストレスを溜めないためにも適度に体を動かしてあげましょう。

猫は、室内で上下運動ができる環境が理想です。

・年齢や体調に合わせた管理も大切

授乳期や成長期、維持期などのライフステージによって、食事内容を考えることもポイント。

ペットフードは犬や猫の年齢、成長に合わせたものがあり、主食や間食などの用途によって栄養バランスも違います。

疾患や生まれつきの体質によって食事の考慮が必要な場合は、必ず専門機関で相談しましょう。

毎日の体調を観察する


ペットの健康状態を把握しておくのは、飼い主の大切な役目です。

目、口、耳、毛並みなど、目に見える部分に異常異臭などがないか定期的にチェックしましょう。

食事の進み具合や排便の様子も、体調をはかるバロメーター。

少しでも気になる点があれば、放置せずに医療機関を受診してください。

定期的な検診や予防接種

つぶさにペットの様子を観察していても、素人目には限界があります。

そこで心がけたいのが、動物病院での定期的な検診です。

病気の早期発見や予防に繋がる検診。

特に高齢期になったら、生理機能の低下が起こりやすいと言われています。

適切なケアのためにも、まずは病院でしっかり診てもらうことが大事なのです。

・予防接種は健康長寿への近道?


犬猫の寿命に関わる要素として、「予防接種」の有無が挙げられます。

特に犬の場合、狂犬病のワクチンは毎年の接種が義務付けられているのです。

個体や種類によって、推奨されるワクチンや接種間隔は様々。

必ず動物病院で指導を受け、愛犬・愛猫を病気から遠ざけてください。

バイエルが推奨する「愛犬・愛猫の健康管理」とは? | 犬猫の寄生虫対策 | Life with Pet バイエル薬品株式会社 動物用薬品事業部(参照2020.8.17)
【獣医師監修】猫に長生きしてもらうための年齢に合わせた飼い方|ねこのきもちWEB MAGAZINE(参照2020.8.17)
食生活の変化で長生きに?昔と今、犬の食事の変化と平均寿命について | 松波動物メディカル通信販売部本店公式ブログ(参照2020.8.17)
環境省(2018)「飼い主のためのペットフード・ガイドライン〜犬・猫の健康を守るために〜」PDF(参照2020.8.17)
イヌとネコの寿命とワクチン | 酪農学園大学動物薬教育研究センター(参照2020.8.17)
ペットフードの種類|一般社団法人ペットフード協会(参照2020.8.17)
狂犬病に関するQ&Aについて|厚生労働省(参照2020.8.17)
日本獣医学会のQ&A- 犬猫のワクチンについて(参照2020.8.17)
ワンニャン栄養学 | 第5回高齢動物の栄養 第2回 | RED HEART Web Site(参照2020.8.17)

犬と猫では猫の方がやや長寿命。健康長寿のためには飼い主による管理が重要


犬と猫の平均寿命を比べると、猫の方がやや長生きしやすくなっています。

単独生活をする習性から感染症にかかりにくく、交配による健康障害が少ないことなども理由です。

ペットとしての猫は、犬に比べて外に出る機会が少なく、病気や事故のリスクも低いと考えられるでしょう。

犬と猫の健康長寿のためには、食事管理や検診などを心がけ、飼い主としての責務をしっかり果たすことが重要です。

出典
一般社団法人ペットフード協会(2019)「令和元年 全国犬猫飼育実態調査 主要指標サマリー」PDF(参照2020.8.17)
東京農工大学農学部獣医学科家畜衛生学研究室(2001)「犬と猫における長寿に関わる要因の疫学的解析」PDF(参照2020.8.17)
アニコム(2019)「家庭どうぶつ白書 品種別の統計」PDF(参照2020.8.17)
「ペットの健康寿命を延ばすために」(視点・論点) | 視点・論点 | 解説アーカイブス | NHK 解説委員室(参照2020.8.17)