シャッターを切る時の掛け声といえば「はいチーズ!」。
なぜチーズなの?と疑問に思ったことがあるのでは。
「はいチーズ」と言う理由や、写真写りを良くするコツなどをまとめています。
「はいチーズ」と言う理由はズバリ…!
When(いつ)
1943年に
Who(誰が)
ジョセフ・デイビス米大使が
Where(どこで)
テキサス州の新聞記事にて
How(どのように)
「チーズ」と言いながら撮ると笑顔で写れるという
趣旨の内容を語ったことが、発端と言われています。
Where(どこで)
日本では
When(いつ)
1960年代に
What(何が)
チーズのTVCMで
Why(なぜ)
同様のセリフが使われたことから
一般に広まりました。
「はいチーズ」は海外由来!日本で広まったのはTVCMがキッカケ
写真を撮る時の「はいチーズ」は、海外で使われていた「Say cheese(チーズと言って)」の日本版。
英語の掛け声をそのまま日本語にしたものです。
国内で普及したキッカケは、チーズのTVCMで同様のセリフが使われていたから、とされています。
「はいチーズ」はどこで生まれた?
諸説ありますが、1943年に発行されたテキサス州の新聞記事が発端の1つとされます。
記事の内容はこうです。
前大使だったジョセフ・デイビス氏によると、写真を撮る時に笑顔を作る簡単な方法があるとのこと。
彼はモスクワ滞在中に、その方法で撮影した自撮り写真を公開しました。
笑顔で映ったその写真は、「チーズ」と言いながら撮ったものだったのです。
とある偉大な政治家からの受け売りだそうですが、彼の口からその名前が明かされることはありませんでした。
・ 考案者はルーズベルト大統領?
有名政治家から「Say cheese」を教わったと語るデイビス氏。
その人物は、一説によると第32代アメリカ大統領だったフランクリン・ルーズベルトではないかと考えられています。
人目に触れる機会の多い、大統領ならではのアイデアだったのかもしれませんね。
日本で「はいチーズ」が浸透した理由は?
「はいチーズ」が広まったキッカケは、1960年代に放送されたチーズのTVCMです。
CMに登場するのは、カメラマンと女性モデル。
モデルの自然な笑顔を引き出すため、カメラマンが「チーズと言ってごらん」とアドバイスする、という内容です。
カメラの普及と相まって、撮影時のフレーズとして定着しました。
なぜ「チーズ」なのか
ネイティヴな発音の「チーズ」は、「ズ」の部分を強調しません。
「ズ」は子音のみで、口の形が「チー」、つまり「い」の形で保たれるのです。
そのため口角が上がり、自然と笑顔に。
ナチュラルに笑った顔を引き出せることから、写真撮影時のフレーズとして定着したのでしょう。
馴染みのある美味しい食材だったことも、大衆に広まった一因かもしれませんね。
「はいチーズ」は日本人向きではない?
日本語の発音で「チーズ」と言うと、最終的な口の形は「う」の状態です。
「ズ」までハッキリ発音するためで、これだと「い」の形のように自然な笑顔にはなりません。
そのため日本では、カメラマンのみが「はいチーズ」というのが定番。
被写体は掛け声に合わせて笑顔を作ります。
The Origin of “Say Cheese” and When People Started Smiling in Photographs(参照2020.2.17)
写真を撮る時「はいチーズ」と言うのはなぜ? チコちゃんの意外な回答に困惑の声も (2019年5月4日) – エキサイトニュース(参照2020.2.17)
「はい、チーズ!」は英語でどう言う? → 英語でも「チーズ」という | Weblio英会話コラム(英語での言い方・英語表現)(参照2020.2.17)
世界の「はいチーズ」を見てみよう
日本では「はいチーズ」、アメリカなどでは「Say cheese」が一般的な写真撮影の掛け声。
他にはどんなフレーズがあるのか、世界の「はいチーズ」を調べてみました。
・ フランス「CuiCui(キュイキュイ)」/「Ouististi(ウィスティティ)」
「CuiCui(キュイキュイ)」は鳥の鳴き声、「Ouististi(ウィスティティ)」は猿の一種を指しています。
フランスでも、口角が自然と上がる「い」で終わるフレーズが浸透しているのですね。
・ スペイン「Patatas(パタタス)」
「Patatas(パタタス)」とは、スペイン語でジャガイモのこと。
スペインにはジャガイモがたくさん入ったオムレツや、フライドポテトにソースをかけたパタタス・ブラバスがあります。
現地で親しまれているからこそのフレーズだと想像できるでしょう。
・ 中国「一二三、茄子(イーアルサン、チェズ)」
中国では1、2、3のカウントの後、「茄子(チェズ)」の合言葉で撮影するのが定番です。
日本語では「なす」ですが、中国語の発音だと「チーズ」に似たフレーズですね。
・韓国「김치(キムチ)」
「김치(キムチ)」といえば、日本でも有名な韓国料理の1つ。
「い」の発音で終わるため、ナチュラルな笑顔を作れるのです。
韓国のソウルフードである点も、多くの人に普及している理由でしょう。
フォト総研 |「外国人に写真撮影を頼まれたら!?各国の「はい、チーズ」を言ってみよう!」を公開しました。|フォトブックならマイブック(参照2020.2.17)
世界の言葉で「はい、チーズ!」写真を撮る時の掛け声特集 | TABIPPO.NET(参照2020.2.17)
写真撮影の「はい、チーズ」は世界でも通じる?各国での言い方を調査 – ライブドアニュース(参照2020.2.17)
海外からの旅行者に「はい、チーズ」は通じる?|英ナビ!(参照2020.2.17)
写真撮影のQ&A!写真写りをアップするコツも伝授
「はいチーズ」は海外由来、では日本独自のフレーズって?
写真写りを良くするポイントや、笑顔のコツも紹介します。
「はいチーズ」以外の掛け声ってないの?
定番の「はいチーズ」以外ですと、日本では「1+1は2」というフレーズがあります。
撮影者が「1+1は?」と聞き、被写体が「2!」と答えるのが定番。
「2」と発音すると口が「い」の形になり、口角が上がりますね。
日本語だと、「チーズ」よりも「2」の方が自然な笑顔を作れるのです。
「4−2」や「2−0」でも良いでしょう。
自然な笑顔を作るコツは?
いざカメラを向けられると、緊張して顔が強ばってしまいますよね。
写真が出来上がった時に、後悔してしまうことも。
「はいチーズ!」と言われて自然な笑顔を作るには、少しのコツをおさえるだけで良いのです。
・ 口角を上げる
笑顔の重要ポイントとなる口角。
「い」の口で上の歯を見せるように口角を上げると、自然な笑顔に近づけます。
少しだけ上げる、思いっきり上げるなど、見せたい表情によって使い分けるのもポイント。
「い」を強調しすぎて、顎が突き出ないように注意しましょう。
・ 目の表現力を豊かに
笑顔になると目元は緩み、自然と細くなります。
可愛い動物や赤ちゃんを見る時の目を意識してみましょう。
やっぱり写真に写る時はパッチリ目にしたい!
そんな人は鏡を見ながら、不自然でない見開き方を練習するのがおすすめです。
写真写りが良くなるポイント
カメラに写るのが苦手な人、結構いるのでは。
レンズを向けられた途端、自然な表情ができなくなるものです。
少しでも写真写りを良くするために、意識したいポイントをまとめました。
・ 目線を外す
レンズを直視すると、表情が引きつることってありませんか?
目線はレンズから少し外し、やや上や下を見るくらいにしてみましょう。
カメラの周囲にある対象物を見ると、コツがつかめるかもしれません。
目線を外すとリラックスでき、ナチュラルな表情で撮ることができます。
・ 好きな角度を見つける
体や顔に角度をつけるだけで、写真写りは変わるもの。
斜めを向いたり、体を傾けると印象がアップします。
自分が一番良く見える角度や、好きだと思える向きを研究しておくのも大切です。
笑顔の作り方の5パターン! 写真写りを良くするコツ・トレーニング [小顔] All About(参照2020.2.17)
格段に写真うつりがよくなる! モデルが実践する写真の撮られかた – Peachy – ライブドアニュース(参照2020.2.17)
写真嫌いなあなたへ~写真に上手く撮られるためのコツを教えます! | ライフハッカー[日本版](参照2020.2.17)
好感度は「自然な笑顔」から、苦手な方にコツ教えます|出世ナビ|NIKKEI STYLE(参照2020.2.17)
元アナウンサーが教える。自然な笑顔の作り方と練習法|「マイナビウーマン」(参照2020.2.17)
海外から伝わった「はいチーズ」!TVCMを通して日本の定番フレーズに
「はいチーズ」は海外で使用されていたフレーズで、国内ではCMをキッカケに広く知られるようになりました。
「チーズ」とハッキリ発音すると「う」の口になるため、カメラマン側が掛け声をするのが日本流です。
笑顔を作るのが苦手な人も、少しのテクニックを取り入れるだけで違うもの。
素敵なスマイルを身につけて、“ばえる”写真に挑戦してみてくださいね。
出典
外国人観光客に写真撮影を頼まれたら!?使える英語フレーズを覚えて、数分でできる「おもてなし」を実践! | 語学をもっと身近に「ECCフォリラン!」公式サイト(参照2020.2.17)