なぜ小学生はランドセルを使うの?メリット・デメリットから選び方まで


小学生が「ランドセル」を背負って通学する、日本では当たり前の光景。

なぜ小学生になったらランドセルを使うのでしょうか。

法律などはあるのか、ランドセルの歴史や選び方なども紐解いてきます。

小学生がランドセルを使う理由はズバリ…!

What(何が)
 ランドセルは

How(どのような)
 法律で義務付けられたものではなく

Why(なぜ)
 日本の文化、慣習であるため

When(いつ)
 小学生になったら

使う人が多いと考えられます。

ランドセルは日本の文化。法律での使用義務はない


小学生がランドセルを使う理由は、強いて言えば「文化」や「慣習」です。

法律で使用が義務付けられている訳ではありません。

通学用鞄は基本的に自由選択ですが、学校によっては指定されるケースもあります。

ランドセルはどうして生まれた?

ランドセルは、オランダ語で「ランセル」という軍用の背嚢(はいのう)が元になっています。

幕末に西洋式軍隊が導入された際、共に採用された革製のバックパックです。

ランセルという言葉がなまり、日本ではランドセルという名称で広まりました。

なぜ小学生が使うようになったの?


明治18年の学習院にて、背嚢が学用鞄として使われ始めました。

子供でも自分で学用品を持参できる利便性から、採用されたと考えられています。

大正天皇が学習院初等科へ入学した明治20年には、伊藤博文が箱型の背負い鞄を献上。

現在のランドセルに近い形状のもので、「小学生=ランドセル」という文化の発端とも言われています。

ランドセルが一般家庭にも普及し始めたのは、戦後の1950年頃からです。

ランドセルの歴史と由来 | ランドセル中村鞄製作所【公式】創業1960年の老舗ランドセル製作会社。(参照2020.1.26)
国立国会図書館(2011)「国立国会図書館月報」(参照2020.1.26)PDF
ランドセルの歴史|ランドセル・ヒストリー|ランドセル工業会(参照2020.1.26)
ランドセルの歴史について知りたい | レファレンス協同データベース(参照2020.1.26)
ランドセルの真実をどれだけ知っていますか | 蘊蓄の箪笥 100章 | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準(参照2020.1.26)

ランドセルは絶対使わなければいけない?

小学生になったら絶対にランドセル、という決まりはありません。

学校で特別な指定がない限りは、自由に選択して良いのです。

とはいえ、日本ではランドセルが当たり前、という風潮があるのも事実。

子供の憧れ、周囲と違うリスクなどを考慮した際、結局はランドセルに落ち着く、という家庭も多いでしょう。

ランドセルのメリット


古くからあるランドセルには、使われ続けてきた理由があります。

小学生にランドセルがふさわしいとされる、主なメリットを見ていきましょう。

・ 耐久性が高い

合成皮革や本革で作られる箱型のランドセルは、一般的なリュックサックよりも高耐久です。

衝撃に強いだけでなく、防水・防塵性も優秀。

教科書の濡れや破損、型崩れなども防いでくれます。

・クッション代わりになる

ランドセルを背負っていると、後方への転倒時にクッションの役目を果たす場合があります。

外枠がしっかりした、箱型のランドセルならではの利点でしょう。

・ 体への負担を抑える工夫

複数の教科書やノートの重さは、かなりのものになります。

リュックだと中身の重みでベルトが食い込んだり、重心のかかり方が悪くなることも。

ランドセルは重い教科書を入れる前提で作られているため、体への負担を少なくできるのです。

ランドセルのデメリット


“ランドセル不要論”なども聞かれる昨今ですが、それもデメリットを考慮してのもの。

どんなデメリットが想定されるのか、代表的なものをあげていきます。

・ 高額な商品が多い

布やナイロン製のリュックと比べ、高額な商品が多いランドセル。

作りを考えると多少は仕方ないかもしれませんが、それでも明らかに高級なものがあるのも事実です。

壊れたり体に合わなくなっても、気軽に買い替えにくい現実があります。

・ リュックより重くてかさばる

一般的なランドセルの重さは1.2kg〜1.5kgほど、リュックサックは1kg未満のものが多くなります。

構造的には通学に適している一方、単純な重さではリュックの方が軽量です。

折りたたむなどもできないで、収納場所をとるのも難点でしょう。

・荷物によっては入れにくい

児童の荷物は、教科書やノートだけではありません。

水筒、体操服、給食着、鍵盤ハーモニカ……。

荷物の形状がバラバラの場合、柔らかいリュックの方が収納しやすいのです。

固くて丈夫な反面、融通の効かない面も見られます。

メリット・デメリットを理解して選択しよう

ランドセルにもリュックにも、メリット・デメリットがあります。

学校の指定がなければ、どちらを選択するのも自由です。

子供がどう感じるか、親として重要視すべき点はどこかなど、各家庭で相談して決めるのがベストでしょう。

小学生の通学かばんがリュックサックではなくランドセルである理由 | VONDS(ボンズ) 〜 親と子が成長するランドセル(参照2020.1.26)
小学生にランドセルが必要な理由を詳しく解説!驚きの歴史とは?|小学校入学に関するお役立ちコラム | 堀江鞄製造ランドセル専科(参照2020.1.26)
高島市(2016)「ランリュックについて」(参照2020.1.26)PDF
文科省(2019)「児童生徒の携行品に係る配慮について」(参照2020.1.26)PDF

ランドセルを選ぼう!基本の選択方法や買い替えの目安


やっぱりランドセルがいい!という子供のために、選び方を心得ておきましょう。

ランドセル以外の鞄に切り替える時期の目安も解説します。

入学時の選び方、知っておきたいポイントは?

小学1年生になる我が子や孫に、ランドセルを購入する場合。

選び方のコツをおさえて、失敗予防に役立ててください。

・ 重要視したい「予算と性能」

ランドセル選びで意識したい「予算」と「性能」。

無理のない価格帯で、十分な性能を備えた商品を選ぶのが重要です。

予算は購入者が親なのか、祖父母なのかでも違ってくるでしょう。

性能面でのカギは、重さや頑丈さ、収納容量、背負い心地などがあげられます。

通学距離にも配慮して、体への負担が少ないものを選んでください。

・ 保証の有無も要確認

基本的に買い替えないことが前提ですから、保証は必須です。

メーカーによって保証期間や内容が違うため、しっかり確認しておきましょう。

おすすめは6年保証が付いているもの。

修理中にランドセルの貸し出サービスがあれば安心です。

・ そのデザインで大丈夫?


できるだけ子供の意見を聞いてあげたい、ランドセルの色や模様。

一方で、その時の好みだけで選ばせると、後悔の原因になる恐れも。

幼すぎるデザインだと、高学年になったときに使いづらいと思う子もいます。

後々を考えて慎重に決めるか、途中でリュックにするからと割り切るのもアリでしょう。

・ いつから選び始めるのが良い?

来年度入学向けの新商品は、約1年前から発表されます。

人気商品になると、夏頃には売り切れてしまうこともあるのだそう。

余裕を持って検討するためにも、年長になったら早めに準備を始めると良いですね。

ランドセルはいつまで使う?


6年間ずっと使い続ける、途中でリュックに切り替える。

どちらも考えられるケースであり、それぞれの選択があります。

買い替えが必要な場面はどんな時かを考えてみましょう。

・子供の心情を考慮して

ランドセルは恥ずかしい……高学年にはそう感じる子供もいるかもしれません。

おしゃれに目覚め始める時期でしょうから、毎日使う学用品にもこだわりが出ます。

子供の気持ちを尊重し、ランドセル以外の選択肢を提案することも大切です。

・体格の変化に応じて

5〜6年生になると、大きかったランドセルも窮屈に見えてきます。

ランドセルに搭載されている調節機能では、体格に追いつかない

こうなると、他の鞄への切り替えを考えるタイミングと言えるでしょう。

はじめてのランドセル選び方|ランドセル【天使のはね】セイバン(参照2020.1.26)
ランドセルは、いつ買うの? | イオンのランドセル大辞典(参照2020.1.26)

小学生のランドセルは慣習によるもの。基本は自由に選択して良い


日本ならではの文化・慣習が、小学生がランドセルを使う主な理由です。

法的なルールはなく、指定がなければ他の鞄でもかまいません。

ランドセルを選ぶ際は、事前の準備や話し合いを十分に行い、子供に合った商品を選択してください。

出典
ランドセル130年史(参照2020.1.26)