武士と侍の違いは?武士と侍の定義や歴史上で活躍した武将も紹介

日本人のルーツにある武士と侍。

似たイメージの両者ですが、それぞれの違いをご存知ですか?

歴史上の人物も交え、武士と侍の定義について解説します。

武士と侍の違いとはズバリ…!

Which(どちらが)
 武士は

When(いつ)
 平安時代頃から存在する

How(どのように)
 武力を行使する者のことです。

Which(どちらが)
 侍は

How(どのように)
 武士のうち主君に仕える者を指しましたが

Why(なぜ)
 時代とともに定義が曖昧になり

身分や立場にも変化をもたらしました。

武士は武力を行使する者、侍は武士の中でも主君に仕える者

武士とは武器を持ち武力を行使する者、侍は武士の中でも皇族や貴族に仕えた者を指しました。

先に武士が誕生し、その中から侍が出てきたと考えられています。

特に侍に関しては、時代ごとに定義が変わる説が一般的です。

武士とは?武士の起源や歴史について

「士」とは男性を表す漢字で、文字通り武器を持った男性を武士と呼びました。

なぜ武士が生まれたのかは諸説ありますが、自らの土地や財産を守る為に武器をとったのが理由の1つです。

言葉の由来は男性ですが、歴史上には女性の武士も存在します。

貴族に代わり日本を統治した武士

武士は組織化することで勢力を強め、当時の政権者だった貴族に勝利。

源氏はその中心となり、武家政権の始まりである鎌倉幕府を開きました。

鎌倉、室町、江戸へ続く約700年間の時代において、武士は日本の中枢を担っていたのです。

初めて政治を行った武士は平清盛?

「平氏にあらずんば人にあらず」の言葉でも有名な武士が平清盛です。

平氏の棟梁でありながら、武士で初めて太政大臣になった人物でもあります。

貴族を真似て政治を行い、中国との貿易を成功させるなど功績を残しました。

武士と荘園(参照2019.5.15)
【平清盛】武士として初めて朝廷に君臨した人物を追う | きっかけは、絶景から。 wondertrip[ワンダートリップ](参照2019.5.15)

侍とは?侍の起源や歴史について

侍の由来は、人に仕えるという意味の「侍う・候う(さぶらう)」という言葉。

武力を行使する武士の中でも、貴族や皇族に仕えた者のことを侍と呼びました。

主君を持たない場合は侍とは言わず、浪人や足軽も該当しません。

武人だけでなく家臣全般を侍と呼んだ?

かつての侍とは、強くたくましい武人に限定した呼び名ではありませんでした。

貴人の世話役や雑用係など、官人全般を指した言葉だったと考えられています。

身分の高い者に仕える女性を“侍女(じじょ)”と呼んだように、侍という字はあくまで奉公人という意味で使われたようです。

上流階級の武士であり独自の理念を持つ

平安時代においては、武士の中でも身分が高かった侍。

騎乗を許されるなど、主君を持たない武士とは一線を画す存在でした。

時には仕者としての責任を命に課し、“切腹”という形で果たすことも。

これらは武士道と呼ばれる侍独自の理念とされ、世界的にも知られています。

歴史とともに定義は変化

鎌倉時代の侍は、将軍に仕える御家人階級の武士を指した言葉でした。

足利氏が主権を握った室町時代は、足利家に仕える武士のみを侍と呼びます。

戦国時代に突入すると、身分の低い者でも武士として活躍すれば侍を名乗れるように。

侍の定義は時代とともに変化し、曖昧な期間もあったのです。

【この差】「武士」と「侍」の差 | minnano-mag(みんなの)みんなと企業と社会がつながるサイト(参照2019.5.15)
侍|日本文化いろは事典(参照2019.5.15)

有名な武士・侍ってどんな人?

武士や侍として活躍し、後に武将と称えられた史実の人物たち。

有名な人物を3名紹介しましょう。

武家政権のカリスマ的存在「織田信長」

好きな戦国武将ランキングの上位常連といえば「織田信長」ですね。

地方領主の家に生まれた信長ですが、若い頃は大うつけと呼ばれるほど奇天烈な言動をしていました。

天下統一へ至った経緯からも、常人とはかけ離れた才を持っていたと伺えます。

武士が武力を駆使し覇権をふるった時代の象徴的存在と言えるでしょう。

最強とうたわれた絶対的侍「本多忠勝」


忠義の侍として名高い「本多忠勝」は、最強の武将としても知られています。

徳川家に仕えた武士であり、優れた槍さばきで武功を重ねました。

50に及ぶ戦を経験しながら、一切傷を負わなかったという逸話も。

強い武士・侍のイメージがそのまま当てはまる人物ですね。

農民から侍へ!日本一の出世人「豊臣秀吉」

侍どころか武士ですらなかった武将、それが「豊臣秀吉」です。

農民の子供でありながら信長の家臣となり、最終的には天下人へと大出世を果たしました。

秀吉が活躍した戦国時代は、武士や侍の定義が曖昧になっていた頃。

低い身分から侍への道を切り開けたのは、時代の後押しもあったかもしれません。

織田信長の人生紹介 – 信長公居城連携協議会(参照2019.5.15)
本多忠勝|国史大辞典|吉川弘文館(参照2019.5.15)
「人たらし」豊臣秀吉のスゴすぎる人心掌握術 | リーダーシップ・教養・資格・スキル | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準(参照2019.5.15)

武力を行使する者全般が武士で、その中でも主君を持つのが侍


武士とは武力を行使する者、武士の中でも主君に仕える者を侍と呼びます。

ただし時代によって定義は変化しており、紹介したものは諸説あるうちの一部です。

一時代を築いた武士と侍は、日本の歴史において欠かかせない存在であることに違いありません。

出典
武士の上位階級 侍とは【刀剣ワールド】(参照2019.5.15)
武士はいかにして生まれた?複数ある起源や成り立ちを整理してみました – BUSHOO!JAPAN(武将ジャパン)(参照2019.5.15)
武士と武士団・武士の身分・侍と武士/北道倶楽部(参照2019.5.15)
武士とはなにか|これまでの企画展示|企画展示|展示のご案内|国立歴史民俗博物館(参照2019.5.15)
「武士はどこから生まれたのか」は謎のまま|ちくま新書|桃崎 有一郎|webちくま(参照2019.5.15)